今回は「泉忠司のシン・二ホン創世プロジェクト」という投資プロジェクトについて調査してみました。
NFTやメタバースといった、新しいテクノロジーを活用した投資案件と聞くとワクワクする方もいれば、「ちょっと怪しいかも…?」と不安に思う方もいるでしょう。
実際のところ、「ゼロから億万長者になれる」「両替するだけで誰でも稼げる」といった公式ページの文言にはかなりインパクトがありますが、果たしてその内容は本当に信頼できるのでしょうか?
この記事では、シン・二ホン創世プロジェクトの内容や費用、評判、そして中心人物である泉忠司氏にまつわる問題点をしっかり掘り下げていきます。
最後には、私なりの結論として「シン・二ホン創世プロジェクトはおすすめできるのか・できないのか」をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
シン・二ホン創世プロジェクトとは?
まずは簡単に「シン・二ホン創世プロジェクト」がどんな投資(副業)なのかを整理してみましょう。
運営会社は「株式会社SNS」というところで、特定商取引法に基づく表記もしっかり掲載されているのが特徴。
シン・二ホン創世プロジェクトの公式ページやLINE登録後のメッセージでは、主にこんなことが謳われています。
- NFTやメタバースを使って短期間で大きな利益を出せる方法を教える
- 「ゼロから億万長者になれる」と豪語
- 初心者でもOK、スマホだけで在宅でできる
最初は無料の講座ビデオのようなものを案内してくれますが、実際のところ「稼ぐための本当のノウハウ」は高額なプログラムを購入しないと教えてもらえない仕組み。
さらに、このプロジェクトで広告塔となっているのが泉忠司氏です。
運営会社「株式会社SNS」について
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿2-6-28IL CENTRO EBIS 602 |
代表者 | 藤田徹 |
元の社名 | 株式会社木鶏長(もっけいちょう) → 令和5年に「株式会社SNS」に変更 |
事業内容 | メタバース事業やNFT関連事業 |
特商法の表記があるからといって、必ずしも怪しいわけではありません。
むしろ表記がないほうが危険です。
ですが、「メタバース関連事業」をどの程度の期間行ってきたのか?という点が明確になっていないのは気になるところ。
なぜ「おすすめできない」と言われるのか?
結論からいうと、私はシン・二ホン創世プロジェクトはおすすめできないと感じました。
その理由はいくつかありますが、大きく分けると以下のポイントです。
1. 運営側(広告塔含む)の信頼性の問題
2. 肝心の投資内容(NFT・メタバース)が現在下火である点
3. 高額な費用設定にもかかわらず、稼げる保証がない
それぞれ詳しくみていきましょう。
理由①:泉忠司氏の「やばい評判」があまりにも多すぎる
シン・二ホン創世プロジェクトでは、「泉忠司」という人物が全面的に出てきます。
公式ページには、まるで華々しい経歴の持ち主として紹介されていますよね。
- 1972年1月14日生まれ、香川県出身
- ケンブリッジ大学名誉教授
- 著書58冊で累計360万部以上のベストセラー作家
- 東久邇宮国際文化褒賞受賞
- トランプ大統領からアメリカ合衆国大統領府最優秀顕彰を授与
…など、パッと見れば「すごい人だ!」と驚きそうな肩書きですが、一方でネットを少し調べれば「過去の投資案件で集団訴訟になっている」「虚偽広告で問題になった」といった噂がゴロゴロ出てきます。
ノアコインとの関わり
特に有名なのが「ノアコイン」です。
2018年頃に大々的に資金調達を行い、上場後ほどなくして価格が1/100に暴落。
– 「フィリピンの国家プロジェクトだから将来性抜群」
– 「ICO価格の1000倍になる」
…などと宣伝されていたのですが、結局これらの広告には根拠がなかったと言われています。
その広告塔として名前があがっていたのが泉忠司氏で、当時から詐欺コインと言われるほど批判や被害が相次いだ案件でした。
集団訴訟で裁判も
– 仮想通貨バイブルという情報商材に関して、泉忠司氏を含む運営側が集団訴訟を受け、実際に裁判が行われています。
一部では被害者側が勝訴しているケースもあり、まだ決着していない裁判もあるようです。
こういったトラブルが複数起きている人物が、今度はシン・二ホン創世プロジェクトで「メタバース投資」を推しているわけですね。
正直なところ、あまり良いイメージは持てません。
理由②:メタバースやNFTは今、本当に稼げるのか?
もう一つ気になったのが、NFTやメタバース自体が下火になりつつあるという点。
一時期は「VR空間がSNS並みに普及する!」と大ブームになりましたが、実際にはそこまで一般的に広がっていません。
– 大企業や著名人が話題作りでメタバースに参入したケースはあるものの、ここ数年で爆発的な盛り上がりがあったわけではない
– NFTアートやメタバースの土地など、早期参入者が一時的に利益を得たケースはあれど、その後は価格下落のニュースも多い
とはいえ、将来的にどうなるかは誰にも分かりませんし、投資である以上リスクはつきものです。
ですが、「両替するだけで億万長者になれる」という謳い文句にはやはり無理を感じます。
本当に儲かるものなら、そんなに簡単に一般に情報提供はしないはずですよね。
理由③:高額すぎる参加費と「情報不足」の落差
一番引っかかったのが、最終的にかなり高い参加費が必要になる点。
- 通常プラン:33万円
- プラチナメンバー:110万円
- インストールプログラム:330万円
これだけの金額を支払うなら、それに見合うだけの具体的な収益モデルやノウハウ、サポート内容が提示されて当然だと思いませんか?
ところが、実際に無料登録後に送られてくる講座動画や資料を見ても、「本質的なノウハウは有料会員にならないと分からない」というスタンス。
私も実際にLINE登録をしてみましたが、無料動画でわかるのは
– 「NFTやメタバースがこれからの時代を大きく変える!」
– 「今こそ『億万長者』を目指すタイミング!」
– 「詳しい方法は本講座で!」
…といった、ある意味当たり障りのない話だけでした。
これでは判断材料があまりに少なすぎますし、本当に何が学べるのかは不透明と言わざるを得ません。
専用サポートの実態
公式ページなどでは「専用サポートがあるから安心!」と書かれていますが、調べてみるとSNSグループチャットのようなもので質問ができるだけだとか。
高額な投資プログラムなのに、専門家がじっくり個別サポートしてくれるという感じではないため、「これで本当に大丈夫?」と不安になる人もいるでしょう。
泉忠司のプロフィールに対する疑問
少し脱線しますが、泉忠司氏の経歴についても指摘しておきたいところがあります。
– 東久邇宮国際文化褒賞は、実はお金を払えば誰でも受賞できる”商品扱い”の褒賞だという話があります。
– トランプ大統領からの顕彰や、ケンブリッジ大学名誉教授という肩書きに関しても、証拠となる公的な情報はほとんど見つかりません。
もちろん、全てが虚偽というつもりはありませんが、あまりに華々しい経歴がたくさん並んでいる割に裏付けが少ないため、「この肩書き、本当かな…?」という疑問を持つ人が多いのは自然な流れかと思います。
シン・二ホン創世プロジェクト登録後の流れ
私が実際に登録してみて感じたことを、時系列でまとめると以下のような流れでした。
1. LINE登録フォームから登録
2. 運営側(事務局?)からメッセージが来る
– 「これからの時代、NFTやメタバースを活用すれば簡単に資産を増やせる!」などの内容
– 「実際に稼ぐ方法は特別動画で解説」などの無料動画案内
3. 無料動画を見ても、大まかな概要のみ
– 「両替だけで大金が稼げる」
– 「このプロジェクトに参加すれば、初心者でも億万長者になれる」
– 具体的な稼ぎ方は有料講座を購入しないとわからない
4. 最終的に3つのプランへの誘導
– 一番安くて33万円、高いプランだと330万円
「とりあえず無料で情報を見せる」というよりは、有料会員へのアップセルを狙う作りになっている、と率直に感じましたね。
総合的な評価:やっぱりおすすめできない
ここまで読んでいただければわかる通り、シン・二ホン創世プロジェクトは「詐欺だ!」と断言はできません。
ただし、過去の投資案件や広告塔のトラブル、そして高額な参加費に対するリターンが明確になっていない点を踏まえると、初心者の方に安心しておすすめできる案件ではありません。
怪しいと思える理由のまとめ
– 仮想通貨関連でトラブル・集団訴訟が複数存在する泉忠司氏が広告塔
– NFTやメタバース市場が下火になっている現状
– 具体的な稼ぎ方が不透明なまま高額なプログラム勧誘
– サポート体制にも不安がある
投資や副業は自分の大切なお金を使う以上、リスクとリターンを天秤にかけて慎重に判断する必要があります。
たとえ「詐欺ではない」としても、結局稼げなければ大金をドブに捨てるようなものですから、やはり注意して損はないでしょう。
まとめ
本記事では、NFTやメタバースを活用した投資とされる「泉忠司のシン・二ホン創世プロジェクト」について詳しく見てきました。
大きな魅力としては「両替だけで億万長者になれる」という夢を描ける部分かもしれませんが、冷静に見ればリスク要因や不安要素が山積みだというのが正直な印象です。
- 過去の投資案件で大きなトラブルがあった泉氏が広告塔
- メタバースやNFT市場の衰退気味の現状
- 高額な参加費に見合うだけの透明性がない
こうした点から、私はシン・二ホン創世プロジェクトをおすすめしません。
もちろん、どうしても挑戦してみたい方は自己責任でチャレンジすればいいと思いますが、「簡単に億万長者になれる」という甘い言葉には要注意だと思います。